中国ドラマで学ぶ中国語|第2話会議シーンの意味とニュアンスを大解剖!

中国ドラマで学ぶ中国語

はじめに

中国ドラマで学ぶ中国語は、中国ドラマ『北上广依然相信爱情』のセリフから、リアルな中国語フレーズを学ぶシリーズとなっています。正直、ピックアップしたいフレーズが色々あって1話1記事に収まらない…ということもあり、今回は、番外編として、第2話の冒頭、会議シーンをピックアップしたいと思います。ドラマ冒頭ということでサラッと流し見てしまうところでもあるのですが、よくよく見ていくと、日本とはひと味違った表現があってとてもユニークです。美女インフルエンサー、白露露の結婚式のテーマ会議での1コマです。


会議シーンの掛け合い

王茂:她还活着呢?
          Tā hái huózhe ne?

张凯文(王茂の上司):不但活着,人家还想结婚呢。
                            Búdàn huózhe, rénjiā hái xiǎng jiéhūn ne.

 王茂:我记得她刚出道那会儿,不就隔三五张罗要结婚吗?谁这么大胆敢娶她呀?
   Wǒ jìde tā gāng chūdào nà huìr, bú jiù gé sān wǔ zhāngluo yào jiéhūn ma?Shéi zhème dàdǎn gǎn qǔ tā ya?

(スライドが、白露露の写真から、お相手の写真に切り替わる。)

张凯文:大家都认识吧。著名的马桶生产商“赵大光”!
    Dàjiā dōu rènshi ba.Zhùmíng de mǎtǒng shēngchǎnshāng “Zhào Dàguāng”!

东方柏:这位爷的名气可比白露露大多了 江湖人称光哥,一直高调做慈善
   Zhè wèi yé de míngqì kě bǐ Bái Lùlù dà duō le.Jiānghú rén chēng Guāng gē, yìzhí gāodiào zuò císhàn.

   他俩凑 一块过日子 …热闹。
   Tā liǎ còu yíkuài guò rìzi… rènào.

 

意味とニュアンス

詳しく見ていきましょう。

王茂:她还活着呢?
 
/あいつ、まだ生きてたの?(まだ消えてなかったの?)
→ややディスりニュアンス 

张凯文:不但活着,人家还想结婚呢。
/生きてるどころか、結婚するんだよ。
→”她”ではなく”人家を使うことで「その人」みたいな、心理的に軽い距離感を感じます。王茂の皮肉にサラッと乗っかってる?(笑)
(ちなみに彼は王茂の上司ですが、同級生でもあります。)

王茂:我记得她刚出道那会儿,不就隔三五张罗要结婚吗?
/デビューしたての頃、しょっちゅう“結婚したい”って騒いでたよな?
→刚+動詞…したばかり
 那会儿…あの頃
 隔三五… 「三日おき五日おき」=やたら頻繁に

不就〜吗? は会話でよく出てくる表現で、

 ・「〜だったじゃないか」
  ・「〜してたじゃん」
みたいな 軽いツッコミ+確認 のニュアンス。

谁这么大胆敢娶她呀?
/誰があんな女を嫁にもらう度胸あるんだよ?
まず、動詞のは、娶る(めとる)。男目線の「嫁にもらう」です。

そして、その前についている語句は、

大胆(dàdǎn)→ 胆が大きい、思い切っている、度胸がある。

敢(gǎn)→ 「〜する勇気がある」「あえて〜する」。

中国語では
敢+動詞 で「よく〜する気になる」「〜する度胸がある」というニュアンスになります。

つまり、彼女と結婚すること=“男から見たリスク婚”みたいな言い方になっているわけです(笑)


张凯文:大家都认识吧。著名的马桶生产商“赵大光”!
    みんな知ってるだろう。便器メーカーの赵大光だよ


美女インフルエンサーと、お世辞にもイケメンとはほど遠い便器メーカー社長、美と財力の完璧なトレードオフを目の当たりにする社員一同、となるわけです。
そして、东方柏の皮肉がちくっと刺します。笑



东方柏:这位爷的名气可比白露露大多了 江湖人称光哥,
   このお偉いさんの名声は白露露よりずっと上ですよ。界隈では”光哥”と呼ばれていて

一直高调做慈善。他俩凑一块过日子……热闹。
ずっと派手に慈善活動をしてます。この二人が一緒に暮らしたら…まあ、にぎやかでしょうね。


这位爷→ 皮肉っぽい敬称 「このお偉いさん」

江湖人称~ → 「世間では~と呼ばれている」という意味。”江湖”ということで、武侠の世界観を思い出す方も多いのではないでしょうか?(古装ドラマファンにはお馴染みのワードですよね。)

その江湖、武侠のイメージから、個人的には、”義理と人情に厚い人助けニキ”みたいな、ちょっと誇張表現じみたニュアンスにも感じました。

凑一块には「とりあえず一緒になる」「なんとなく一緒に暮らす」という、あまりロマンチックではない”寄せ集め”感ニュアンスがあります。

东方柏は、この結婚に愛があるとは思ってないんですね。
そして、彼以外の社員も恐らく口にはしないけどそう思っているのでは…という雰囲気です。

そして、最後の一言。

“…热闹。”
攻撃的な言葉は一切使ってないのに棘がある…皮肉屋な东方柏のキャラクターが光るセリフです。 

おわりに

いかがでしたか?

中国語で皮肉を言うのは、間合いや言葉選び一つにしても高度なセンスを求められるもので、私の普段の学習内容からは程遠いのですが、掘り下げてみると、日本語に近い表現があたり、あるいは、中国語ならではの文化的背景を孕んだものもあり、とても味わい深いものです。

もし良かったら、再度この会議のシーンをプレイバックして、このテンポの良い会話に隠された”毒”を楽しみながら味わって見てみてください。
こうしたちょっと”毒”のある表現は、今後も間違いなくこのドラマを楽しむスパイスになっていると思います!

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