中国ドラマ『北上广依然相信爱情』を中国語字幕で視聴していると、
思わず「それどういう意味?」と気になる言葉に出会うことがあります。
そこでこの「中国ドラマで学ぶミニ中国語」シリーズでは、
知っているとストーリーやキャラクターの理解がぐっと深まりそうな言葉の意味や使い方、ニュアンスをメモしていきます。
今回のミニ中国語は “照镜子(zhào jìngzi)” の “照” に注目。
”看镜子“ではなく”照镜子”なんですね。
覚えてしまえばそれで終わりですが、学習者としては意外と間違えやすい日常語でもある気がするので、改めて整理してみたいと思います。
(可能な限り調べて書いておりますが、プロの翻訳家ではないため、セリフの日本語訳は大意を捉えるための参考程度としていただければ幸いです。プロの翻訳家の方々を心から尊敬致します✨)
照镜子(zhào jìngzi )の意味
照镜子(zhào jìngzi) は、
- 鏡を見る
- 鏡に自分を映す
- 鏡で身だしなみを確認する
という意味の日常表現です。
日本語だとつい「見る」という感覚で考えてしまうので、
中国語でも “看镜子” と言いたくなりますが、自然なのは “照镜子”。
中国語の“照”には、
「光を当てる」「映す」という感覚があります。
つまり、“照镜子” は単に「鏡そのものを見る」というより、
鏡に自分の姿を映して見る
というイメージなんですね。
ドラマでの“照镜子”の使われ方💡
王茂のライバル、东方柏。誰も見ていないと思って化粧室の鏡に映る自分を見つめながら「どうしてそんなにカッコいいんだ?」とナルシストな独り言を呟きます。すると、たまたま化粧室に入ってきた王茂が嫌味を言います。
王茂:别照镜子了
bié zhào jìngzi le
もう鏡見るのやめろよ。
再照镜子都裂了!
zài zhào jìngzi dōu liè le
それ以上見てたら鏡が割れるぞ!
短いやり取りですけど、王茂の辛辣なツッコミがなかなか面白いシーンでした。笑
”照”ってどんな言葉?
“照”といえば、私が最初に覚えたのは “拍照(写真を撮る)” や “照片(写真)” でした。
でも、元々の“照”には、
・光を当てる
・映す
・映り込む
といったイメージがあり、“照镜子” も、「鏡に姿を映す」という感覚につながるようです。
他にも、日常ではこんな使い方があります。
● 照相 zhào xiàng
写真を撮る
※今は “拍照” のほうがよく使われますが、“照相” もよく耳にします。
● 阳光照进来 yángguāng zhào jìn lái
太陽の光が差し込む ※ “照”には「光が当たる」という意味もあります。
● 灯照着桌子 dēng zhào zhe zhuōzi
明かりが机を照らしている →「照明で照らす」という使い方。
● 对照一下 duìzhào yíxià
照らし合わせてみる → “対比する・見比べる” という意味でも使われます。
なるほど、こうして並べてみると、“照”には「光を当てる/照らす」「映し出す」という共通した感覚があるのが見えてきます。
なぜ“看镜子”ではないの?
日本語の鏡を”見る”という表現から置き換えようとすると、まず浮かぶのは”看“ですが、
“看镜子” だと、
- 鏡という物体を見る
- 鏡そのものを眺める
というニュアンスに寄りやすくなるため、やはり、「鏡を見る」というより、
「鏡に映った自分の姿を見る行為」と考えると、“照镜子” の方がしっくりきます。
ここは、日本語と中国語とでズレが起こりやすいので、会話で表現しようとするときには注意が必要なポイントの1つと言えそうです。
まとめ
いかがでしたか?
照镜子は日本語では「鏡を見る」。
中国語で「鏡を見る」と言いたい時には、“照镜子” が自然な表現です。
簡単なフレーズですけど、日本語をそのまま中国語に置き換えると、ちょっとした動詞の持つニュアンスのズレで不自然な表現になってしまう言葉が他にもたくさんあると思います。
ドラマを楽しみながら、こうしたところも少しずつ学習できたら嬉しいです。
これからも学習者ならではの視点で注目のワードをご紹介します。


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